M0017 人生の勝利とは

今回は北斗七星の七番星の使いからのメッセージです。

七番星の理念は「勝利」「変革」です。
メッセージのテーマは「人生の勝利とは」です。


勝利という言葉には、どうしても勝ち負けのイメージがあります。

勝つと言っても、誰に勝つのか、何に勝つのかによって、全く意味合いが変わってきます。
おそらく、他人との勝負に勝つ、競争に勝つという意味合いで使われることが多いでしょう。

ここで少し考えていただきたいのです。
そもそも勝つ必要があるのかを。
負けるが勝ちという言葉もあります。

勝つとは何か。

誰かと勝負して勝つことでしょうか。
試験に合格することでしょうか。
競争で上位になることでしょうか。

私は勝ったあとが大事だと思います。
人生の最後に、満足のいく人生であったと思える人生を歩むことが勝利です。

そんな人生を生きているでしょうか。

人を蹴落とし、人を傷つけて得た勝利は、最終的には勝利ではなくなります。
その代償を払わなくてはならなくなります。

勝利には目標が必要です。
志です。

さらに戦略が必要です。
智慧です。

そして、忍耐強く、努力し続ける必要があります。
耐えて、耐えて、匍匐ほふく前進してでも、努力し続けるのです。

負けるが勝ちという局面は人生で何度も出てきます。
あなたが折れたほうがいい時があるのです。

プライドが高く、頭を下げられないと、前に進めないこともあります。

のちのちのために、人生の最後にニコッと笑えるために、負けることは勝利への道であるのです。
勝利とは、そういうものです。

さらに話を進めましょう。

勝つということが、他人ではなく、自分に打ち克つという意味であったり、目標を達成したりするという意味であったりするかもしれません。

私は勝利というものを、死後の世界における勝利と考えたいのです。

人間は死んでも その魂は残ります。

多くの人がなんとなく、そうではないかと思っていることと思いますし、そうであってほしいと願います。

死ねば何もかも無くなるという考えを持っていてもいいのですが だから 自分の好きなように生きればいいとか 他人を傷つけてもいいとか 自堕落な生活をしてもいいとは 思わないでほしいのです。

死ねば何もかも無くなるという考えを持ってもいいのですが、それでも、他の人の幸せのために生きてほしいし、世の中がより良くなるために生きてほしいし、より良く生きてほしいと思います。

そうした、より良く生きる人生を歩むことを止めないでほしいのです。

実際には死んでからも魂は存在します。
ですから、死んでからのちのあなたが、生きていた時を振り返って、人生が勝利していたと言えることこそ勝利だと思います。

死後に天国と地獄があるのか、最後の審判を待つのかといった宗教的なことは、信じる人もいれば信じない人もいるでしょう。

私はあなたに宗教に入ってほしいと言っているのではありません。
もちろん私を信仰してほしいと言っているのでもありません。

そういうことではないのです。

私が言いたいのは、ただ一点を、仮に信じてほしいということです。

あなたの肉体は死んでもあなたの魂は生き続けるということを。

西洋哲学で有名なソクラテスやプラトンは、死んでも魂は生き続けると説いていました。

ソクラテスもプラトンも宗教の教祖ではありませんし、宗教団体を作っていたわけでもありません。
哲学をしていたのです。

何が言いたいのかと言うと、死んでも魂があると信じたり、確信して生きるたりすることは、宗教に入っているかどうか、信仰を持っているかどうかに関係なく、普通のことであるということです。

ですから私はみなさんに、肉体は死んでも魂は生き続けると思って生きてほしいのです。

そして、死後のあなた、肉体を失った時のあなたのことを、時折、想像してほしいのです。

死後のあなたから見て、今のあなたが望んでいる勝利は、ほんとうに勝利なのかどうかを考えてほしいのです。

もしかしたら今のあなたが得たい勝利は、どうでもいいこと、あるいは、こだわらなくていいことかもしれません。

いえむしろ、負けることのほうがあなたの魂にとっては勝利かもしれないのです。
これが、冒頭でお話ししたことの意味です。

あなたの死後の魂にとっての勝利を目指してほしいのです。

それが、ほんとうの意味での勝利ではないかと思います。

死後、後悔することがないように、死後、自分の人生に誇りが持てるように、あなたが勝利することを心から応援しています。

メッセージでは、まず、他者に勝つ、競争に勝つという意味での勝利について語られています。

そもそも、勝つ必要があるのか、と。

もちろんこれは、他者に勝ったり競争に勝ったりすることは全く意味がないと言っているのではないと思います。
あまりにも勝ちにこだわってしまうと、引くべき時に引けず、結果的に負けてしまうことが往々にしてあるということでしょう。

折れるべき時に折れることができず、頭を下げるべき時に頭を下げることができなければ、結局、前に進むことができなくなってしまうことがあります。

文字通り、負けるが勝ちということを知ること、これが勝利への道だと示されています。

さらにメッセージでは、勝利というものを別の視点から考えることを提案しています。

それが、死んだあと、魂になった自分という視点です。

これはなかなか考えつかない視点ではないでしょうか。

宗教を信じている人であれば、死後に天国や楽園、極楽浄土に行くことが人生の最終目標になっているかもしれません。
しかし、そうでない人であれば、死後の自分をイメージすることもないかもしれません。

いろいろな方がいらっしゃると思いますが、七番星の使いは、人生において勝利するためには、どうしても肉体は死んでも魂は生き続けるという事実だけは信じていただきたいと語っています。

それは宗教の世界に限られた話ではなく、ごく普通のことだと言います。 

例として挙げられたソクラテスやプラトンは、誰もが知る有名なギリシャの哲学者ですね。
彼らは信仰として魂の存在を信じていたのではなく、哲学として魂が存在すると考えていました。

現代では、死後の世界や魂の存在を信じるのは非科学的だと思われることが多いのですが、科学の源流には哲学があり、哲学の源流にソクラテスやプラトンがいます。

死後の魂を信じることと科学的な思考をすることは決して相反することではないということですね。

メッセージでは、そうした死後の魂の実在を「仮に」でいいので信じてみて、その死後の魂の視点から 自分が望んでいる勝利がほんとうに勝利なのかを考えてみることを勧められています。

極端な例を挙げれば、他人を蹴落としてでも出世すればいいという生き方や、これとは逆に、自分らしさを捨ててでも波風なく生活を送れればいいという生き方は、死後の魂の視点から振り返った時に、果たして勝利と言えるのかということだと思います。

そうではなく、死後、魂になった自分が人生を振り返って、後悔せずに誇りを持つことのできる生き方、これがほんとうの意味での人生の勝利であると語られています。

私も日頃、死んだあとに人生を振り返った時に自分はどう思うだろうかということを考えるようにしています。

すると、いま自分がこだわっていることは実はそれほど重要ではなく、もっと大切なことがあると気づきます。
それによって軌道修正を図ることができます。

私自身が死後の世界を実体験したわけではありませんから、確定的なことは言えません。

それでも、もし死後の魂が存在するのであれば、やはり、死んだあとに後悔はしたくありませんし、いい人生だったと思えるように生きたいと思っています。

このメッセージが 人生の勝利とは何かを考えるきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

引き続き、ご訪問いただけると幸いです。

赤石風斗

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