
七番星・アルカイドのメッセージです。
理屈だけでは動かない人の心を理解し、よりよい人間関係と人生を築く
人情の機微についてお話ししましょう。
「人情の機微」と言われても、何のことかわからない方もいるかもしれません。
人情の機微とは、人間の心、特に感情の微妙な動きのことです。
人間は、理性的に生きるよりも、感情的に生きていることのほうが多いものです。
ですから、理屈で考えて、
「こうすべきだ」
「こうあるべきだ」
ということだけで、物事が進むとは限りません。
これは人生全般に言えることです。
恋愛においても、夫婦関係においても、友人関係においても、仕事関係においても、人と関わって生きる以上、人情の機微を知らなければ、次第に人間関係がぎくしゃくしてくることがあります。
自分では気づかないところで、恨まれていたり、嫉妬されていたりして、物事が行き詰まり始めることもあります。
「自分は何も間違ったことを言っていない」
「自分は間違ったことをしていない」
そう思っているにもかかわらず、誰かから強く恨まれたり、嫉妬されたりして、大きなトラブルに巻き込まれることもあります。
その場合、理性的には間違っていなかったのかもしれません。
しかし、人情の機微を感じ取り、相手の感情に配慮するという点では、未熟さがあったのかもしれないのです。
まずは、ここを押さえておきましょう。
あなたは、とても合理的で、論理的で、理性的には正しいことをしたのかもしれません。
けれども、その結果として恨まれたり、嫉妬されたり、攻撃されたり、悪い噂を流されたりすることもあるでしょう。
その時、
「自分は正しかったのに、嫉妬した誰かにやられた」
と、いつまでも被害者意識を持ち続けるだけではいけません。
人間というものを、まだ十分に理解していなかったのかもしれないのです。
では、人情の機微について、どのように学んでいけばよいのでしょうか。
大きく二つの方法があります。
一つ目は、知識から学ぶことです。
歴史から学んでみてはどうでしょうか。
どのような歴史でも構いません。
出来事そのものだけではなく、人間の感情がどのように動いていたのかという視点から見てみるのです。
理論的にきれいに整理されたものだけではなく、ちょっとしたエピソードの中に、人間を大きく動かす感情が現れていることがあります。
小説を読むのもよいでしょう。
登場人物の感情の微妙な動きを学ぶことができます。
評論を読むのもよいでしょう。
人間というものについて、鋭い洞察を与えてくれる本があります。
このようにして、人間についての知識を得ることは大切です。
二つ目は、その知識を手がかりに、自分自身の人生を振り返ってみることです。
そうすると、人間の「情」というものが、少しずつ見えてきます。
あなたがこれまで想像もしていなかった、あなたに関わってきた人たちの本音が見えてくることもあるでしょう。
「あの人は、あの時こう感じていたのかもしれない」
「素直に言うことを聞いているように見えたけれど、本当は嫌だったのかもしれない」
「あの生い立ちや性格を考えれば、嫉妬するのも無理はなかったのかもしれない」
「ずっと不満を我慢していたのかもしれない」
「表面的には私に合わせていただけだったのかもしれない」
そうしたことが、少しずつわかってくるのです。
それが、人情の機微を知るということです。
人にはそれぞれ、異なる人生経験があります。
置かれている立場も違います。
性格も違います。
そして、誰にでも豊かな感情があります。
そうしたことを踏まえて人を見るようになると、次第に、人情の機微がわかるようになっていくでしょう。
ただし、人情の機微は、頭で理解するだけでは十分ではありません。
心で感じ取れるようになることが大切です。
これまでと同じように、理屈優先、論理優先で物事を考え、人に話し、人を動かそうとしているだけでは、またトラブルに巻き込まれるかもしれません。
そろそろ一度立ち止まって、あなたに関わる人の感情について考えてみてください。
あなたの発言によって、その人はどう感じるでしょうか。
あなたの行動によって、その人はどう思うでしょうか。
恥をかかせることにはならないでしょうか。
嫉妬させることにはならないでしょうか。
怒りを覚えさせることにはならないでしょうか。
傷つけることにはならないでしょうか。
ほんの少し、考えてみるのです。
発言や行動の前に、ワンクッション置いて、相手の人情の機微を考える。
それができるかどうかで、その後のあなたの人生は大きく変わります。
人情の機微を考えずに生き続けていると、いつか大きな落とし穴に落ちたり、蜘蛛の巣に絡め取られたように、身動きが取れなくなったりすることがあります。
そうなれば、あなたの願いも頓挫してしまうかもしれません。
あなたが自分の願いを叶え、人生に勝利したいのであれば、人情の機微を知って生きていくことです。
人間には、「知・情・意」の三つが大切です。
知識や理性的な判断も大切です。
人情の機微を知り、感じ、相手に応じて対応することも大切です。
そして、意志を貫き、行動することも大切です。
三つとも必要ですし、そのバランスも大切です。
「知・情・意」のうち、自分に特に欠けているものがあると感じるのであれば、そこを意識して強くしていくとよいでしょう。
今日は、その中でも「情」についてお話ししました。
人情の機微を学び、感じ、日々の人間関係の中で生かしていくこと。
それは、あなたの人生をより滑らかに、より豊かに進めていくための一つの秘訣です。
少し考えてみてはいかがでしょうか。
──アルカイド

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