M0012 智慧を得るために

今回は北斗七星の三番星の使いからのメッセージです。

三番星の理念は「智慧からの開拓」「正義」です。
テーマは「智慧を得るために」です。


智慧についてお話ししたいと思います。

人生のおいて幸福になりたい、世の中の役に立ちたいと思ったら、まず、知ることが大切です。

何も知らなくては何もできません。

当然のことですが、まず勉強する必要があります。

問題はどのように勉強するのかということでしょう。

ここが肝心なのですが、なぜ勉強したいのか、というのが大事なのです。

動機が大事です。

偉くなりたいとか、お金持ちになりたいとか、出世したいとか、自分のためにという動機だけで勉強しても智慧は得られません。

そうした動機だけで勉強して得た知識は、どこか偏ってしまいます。

どこか歪んでしまいます。

智慧にならないのです。

知識というのは、何もない空間に点を打つようなものです。

同じ分野の勉強を続ければ少し厚みが出てきます。

でもそれは一つのことでしかありません。

そこで全く別の分野の勉強をしたら、また空間に点ができます。

こうしてできた点と点は、瞬間的に結びつくこともあれば、時間と共に結びつくこともあります。

こうして線ができ、面ができ、空間もできてきます。

これらの線にしても面にしても空間にしても、全体としてどれほどのバランスが取れているか分かるかと言うと、 残念ながら誰も分からないものです。

自分ではバランスが取れていると思っている人は多いのですが、なかなかそうはいかないのです。

また、いろいろなことを知ると言っても限界があります。

AIのように情報を全部集めて結びつければバランスが良くなるかというと、集めた知識や情報に間違いがたくさん入っていたら結論を間違えてしまいます。

ですから勉強すると言っても限界があること偏りが生まれること、そして勉強している内容が間違っていることがあるという観点から考えると、どんなに勉強してもそれだけでは智慧は得られないことになります。

ではどうするか。

ここで動機の純粋性が大事になってきます。

他の人を幸せにするために、世の中を良くするために、世界を良くするためにという動機で勉強することが大事なのです。

そして どんなに勉強しても悟りきれないこと、無知であることを自覚して、好き嫌いなく必要ないろいろなことを勉強し続けることが大事なのです。

自分の意見にこだわることなく柔軟に学び続ける。

そういう人は歴史上もいましたし、今もいます。

あなたの国にもいますし、世界にもいます。

そういう人であっても、学びが足りなかったり偏見があったりするかもしれません。

しかしそういう人たちの知識、智慧から学ぶことは、あなたの智慧を高めることになります。

こうした勉強から得られたあなたの智慧は、あなた自身を導き、世の中を、世界を導くことでしょう。

『広辞苑』によれば  知識とは「ある事項について知っていること。また、その内容」、智慧とは「物事の理を悟り、適切に処理する能力」とあります。

知識が物事を知り、理解することに対し、智慧はさらに判断したり適切に対処したりする能力を指すようです。

いきなり智慧を得ることはできませんから、まずは知識を得るところから勉強は始まるでしょう。

メッセージでは、なぜ勉強するのかという動機が肝心であると語られています。

偉くなりたい、お金持ちになりたい、出世したいといった動機だけでも、勉強すれば知識を得ることはできます。
しかしそれだけでは智慧は得られず、得た知識もどこか偏ってしまうというのです。

なぜでしょうか。

知識というのは何もない空間に点を打つようなものだと語られています。
全く別の分野の勉強をしたら別の点ができます。
点と点がつながると線ができ、線と線がつながると面ができ、面と面がつながると空間ができます。

これは比喩ですが、知的空間という言葉は使われますね。

ポイントは、こうしてできた知的空間のバランスが取れているかどうかは、実は誰にも分からないという点です。
自分が思っている以上に、知識が偏っている可能性があるということです。

知識が偏っているならAIのように圧倒的な情報量をインプットすればいいのかというと、集めた情報や知識に間違いがたくさん入っていたら間違った結論にたどり着いてしまいます。

ですから、その情報や知識が正しいかどうかを判断する力も必要になります。
この判断する力は知識を超えたものだと言えるでしょう。
知識はあっても判断ができないというのはよくあることです。

勉強にも限界があり、どんなに勉強してもそれだけでは智慧は得られないことになります。

ではどうすればいいのでしょうか。

メッセージでは動機の純粋性が大事であると示されています。
他の人を、世の中を、世界を良くしたいという動機で勉強することだと。

どんなに勉強しても完全な知識を得ることはできません。
ですから、ソクラテスが提唱した「無知の知」のように、無知であることを自覚して、新たなことを勉強し続けることが大切なのではないでしょうか。

そうした姿勢を持続する力になるのが、純粋な動機であるということだと思います。

純粋な動機から勉強を継続することによって、私たちの智慧がしだいに高まっていき、その智慧が自分を導き、世の中を導き、世界を導いていく。
これが今回のメッセージの結論だと思います。

共に動機の純粋性を高め、新たな学びを続けてまいりましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

引き続き、ご訪問いただけると幸いです。

赤石風斗

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