M0020 先を読む

今回は北斗七星の三番星の使いからのメッセージです。

三番星の理念は「智慧からの開拓」「正義」です。
前回の三番星の使いのメッセージである第12回に続いて、智慧を得る方法が語られています。


人生で幸せになろうと思ったら、やはり智慧は必要ですね。

智慧にはいろいろありますが、先を読む力は智慧の一つです。

将棋やチェスでも、何手先まで読めるかが勝負を決めます。

対戦相手をどこまで想定できるか、敵がいるなら、敵の能力査定をしなければなりません。

相手の性格、能力を読み切らなければ、智慧は生まれません。

相手は敵とは限りません。

相手は家族の誰かだったり、職場の誰かだったりするかもしれません。

人間関係を調整するにも、やはり先を読む力は必要になります。

相手の性格、好み、傾向性、能力を見極め、それを踏まえて、こちらの打つ手を考えなければなりません。

しかし、実際にはこれがなかなか難しいのです。

どうしてもこちらの都合で考えてしまいます。

こちらの言いたいことを言ってしまいます。

こちらのやりたいことをしてしまいます。

時には、正しいことだから、とか、相手のためだからということで、何かを言い、何かをしてしまいます。

ところが、それではうまくいかないものです。

相手には相手の考えがあります。

相手には相手の性格もあれば、好みもあります。

ここなのです。

智慧の始まり、「先を読む」ためには、自分の考えはあるとしても、相手がどうするのかを読まなくてはなりません。

これは習慣です。

将棋のように目の前の相手と対戦をしていれば、自ずと相手を意識しますが、人生においては、相手が必ずしも目の前に座っているわけではありません。

そのためになかなかイメージできないのです。

智慧をもって人生を切り拓きたいと思ったなら、相手の立場、性格、好み、傾向性、能力を考える習慣を身につけることが大切です。

何かアクションを起こす前に、相手はどうするだろうかと先を読むのです。

先を読むということは、未来を読むということです。

智慧にはまだまだいろんな面がありますが、まずはここからはじめていただければと思います。

智慧は人生を幸福にする大きな武器です。

第12回では、智慧を得る前提として動機の純粋性が語られました。

今回は、先を読むことが智慧のはじまりであると語られています。

将棋やチェスを例に挙げて、先を読むには、敵の性格、好み、傾向性、能力を見極めて、打つ手を考えることが大切だとあります。

敵という言葉を使っていますが、もちろんこれは対戦相手ということであり、人を相手にするという意味で人間関係の調整においても同じように相手を見極めて打つ手を考えることが大切になります。

むしろ、日常生活では人間関係の調整こそが重要な課題になることが多いのではないでしょうか。

ただ、相手を見極めると言っても、実際には簡単なことではありません。

メッセージにあるように、どうしても相手の都合ではなく、自分の都合で考えがちです。

相手との距離があるとこちらの都合で考えてしまいますし、相手が身近な人になると相手に善かれと思ってこちらの考えを押し付けてしまうこともあります。

しかし、相手には都合もあり、相手の考えや性格もありますから、それではなかなかうまくいきません。

これは誰でも体験したことがあるではないでしょうか。

立場を変えて見れば、当然のことなのですが。

私も、相手の都合で言われて、受け入れられないことがあります。

ただ、自分が同じことをしてもなかなか気づきません。

ですから、意識的に立ち止まって、相手の考え方、性格、好み、傾向性、能力をよく見極めようと努力する必要があるのだと思います。

そして、それを踏まえた上で、どうすべきだろうかと熟考することが先を読むことであり、それが智慧の始まりであると語られています。

まさに将棋やチェスの対戦です。

行動を起こす前に相手を見極め、先を読み、打つ手を考えるというのはほんとうに頭を使います。

面倒くさくなって自分の考えで進みたくなります。

しかし、それでは智慧は生まれないようです。

大変ではありますが、先を読む習慣をつけることを心掛けていきたいと思います。

共に、純粋な動機を土台として、先を読むことを習慣化し、智慧を育ててまいりましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

引き続き、ご訪問いただけると幸いです。

赤石風斗

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