新しい時代の幸福

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今回のポラリスのメッセージは「新しい時代の幸福」です。


幸福というものについて少し話をしましょう。

幸福というものはとても難しいテーマです。

幸福とは何か。

これはなかなか定義するのは難しく、様々な人が様々なことを幸福として定義してきました。

まず、人間の中の食欲、性欲、 睡眠欲を満たすことが幸福と言うこともできます。

次に衣食住、衣類、食物、住居を整えることが幸福と言うこともできます。

さらに仏教の言う四苦八苦の苦しみ ─ 生まれる苦しみ、老いる苦しみ、病いの苦しみ、死ぬ苦しみ、愛する人と別れる苦しみ、嫌な人と会う苦しみ、欲しいものが手に入らない苦しみ、欲望が溢れて止まらない苦しみ ─ これらの苦しみを乗り越えることが幸福だと言うこともできます。

※赤石注:四苦八苦とは、生、老、 病、死の四苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦を合わせたもの。人生の苦の総称。

こうした幸福を求めているので、現世利益を求めて宗教やスピリチュアルな教え、占いに頼ることがありますし、修行して霊的な体験を求めることもあります。

しかし私は思うのです。

人間がこうしたことを幸福として求めている限り、幸福にはなれないのではないだろうかと。

こうした幸福は、ほどほどに求めるべきで、ある程度で満足するという人生観、価値観を持つようにした方がいいのではないかと。

人間には理性があるので、どうしても一つの教えですっきりさせたいですし、矛盾は好きではありません。

理論的に整合性がある方が理解しやすく、心も落ち着きます。

ですから、ほどほどでいいなどという考えはよく分かりませんし、すっきりせず、落ち着きません。

今回のポラリスのメッセージは「新しい時代の幸福」です。

ですが、私が挙げた三つの幸福について、ほどほどでいいということでいち早く満足して、感謝していくような人生観を持てたら、どれほど多くの人が幸福になるでしょうか。

私はそれほど幸福を求めなくてもいいと思うのです。

ほどほどでいいのです。

そして、あまり日常において自分の幸福について考えるのではなく、自分にできる他者への愛について考え、できることならそれを実践していくことが大事なのではないかと思います。

中には今日の食べ物もない人もいるでしょうし、今日、生命を失う人もいることでしょう。

たとえそうした状況でも、他者の幸福を祈ることはできます。

社会の幸福を祈ることはできます。

それができればよいのでないでしょうか。

もちろん政治的課題、経済的課題、 教育的課題など、やるべきことはあるでしょう。

それも大事ですが、根本においては個人の人生観が大事であると思うのです。

私は幸福について、今そのように考えています。

心を見つめるということについて話をしましょう。

心は脳の作用だと信じている人が増えてきているようですが、科学はそこまで言い切れるほど心と脳の関係を解明できているわけではないでしょう。

確かに、事故による脳の損傷によって性格や人格が変った、脳の手術によって性格が変わった、脳に起因する認知症によって性格や感情が変ったといった事例はあります。

だからといって、心は脳の作用である、脳のニューロン等によるネットワークによって生み出されるのであるとは言い切れないでしょう。

そもそも心の定義があいまいで、一定のコンセンサスを取れていないのですから、科学的にというのであれば、「そもそも心とは何か」をいう取り組みから始めなければならないはずです。

ここで、心を簡単に定義したいわけではありません。

ただ、心について考える時に考慮してほしいことがあります。

潜在意識の存在です。

潜在意識というものがある、と言われています。

有名なのはフロイトやユングです。

彼ら以前にも潜在意識についての研究はありました。

ただ、フロイトとユングが有名なのは、二人とも医者であり、患者の治療をしながら潜在意識についての心理学を提唱していったというところにあります。

多くの臨床例をもとにそれぞれの仮説を立て、その臨床例を説明し、治療に役立てていました。

心でもわかりにくいのですが、さらにその奥に潜在意識が存在すると仮定することによって、さまざまな心の病を説明し、治療していきました。何千という症例をもとに仮説、検証しているので、これもまた科学的アプローチです。

科学的アプローチですから、改善され、発展していくものです。

その後、ジャームズ・アレンやナポレオン・ヒルなどの影響で成功理論としても有名になりました。

ただし、フロイトの心理学もユングの心理学も共に難解です。

フロイトの性への着目はある意味鋭いですが、性欲ばかりで説明されると抵抗がある人も多いでしょう。

それでも説得力がある面はあります。

ユングの潜在意識の理論はさらに難解ですが、コンプレックスという仮説はわかりやすく、有意義ですし、内なる異性、シャドー、集合的無意識、共時性の理論、コンステレーション(布置)などは、一度は学ぶべき画期的な理論です。

脳に電気を流すことによって欲望が増減したり、感情が変わったりすることはあるでしょう。

ホルモンの影響もあるでしょう。

科学物質によって脳の働きが変わるのも事実でしょう。

しかし、それらもまだ仮説に過ぎないでしょう。

実験し、統計を取って、ある割合の人にそのような作用をしていることがわかったに過ぎず、絶対ではないはずです。

そういう意味では、フロイトやユングが医者として、科学的に膨大な臨床例から導き出した仮説もまた、完全に否定するのは科学的ではないはずです。

それゆえに、これから、心とは何か、意識とは何かを探り、何らかの仮説を立てるのであれば、フロイトやユングの潜在意識についても勉強し、考慮してほしいと思います。

フィールドワークによる仮説もまた、科学であり、学問であるからです。

そうして、みんなで心について、意識について研究し、学んでいくことは、人類の幸福にとって有意義であると思います。

── ポラリス

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